屋外家具のミニ知識

チーク家具の歴史

16世紀に英国が東インド会社を設立しインドからビルマに香辛料を求めて進出した時に現地人が非常に固くて水に強い木を船に使用しているのに目をつけ、本国に持ち帰り船の建造材、特に甲板(デッキ)に大量に使用し始めました。その後英国では産業革命が起こり蒸気機関が発明され、鉄鋼の大量生産が始まり鋼板船体の蒸気船(スティーマー)時代へと移行しましたが、チークを使った木造船を解体したところ表面が変色している以外は全く腐食もなく強度低下も無かったことから、廃棄するには余りにももったいないということで公園のベンチなど家具材として使用されたといわれています。蒸気タービンが開発されるとタイタニック号など大西洋を航海する豪華客船が数々就航しましたが、長旅を快適に過ごすためチークの甲板でくつろぐためのデッキチェアやスティーマーデッキチェアといった現在も使用する家具の語源となる屋外家具がチーク材で作られました。チークはオイル分を多く含むため水に対する耐食性が高いだけでなく、このオイル分が釘やボルトの鉄を錆びにくくする効果も持つので船の甲板や内装材に最適なのです。このようにチーク家具はベンチやデッキチェアなどの屋外家具としてイギリスで生産が始まりました。その後、そのしっとりとした肌触りや色合いが、塗装や人工的な表面処理無しでも美しい光沢を表現できることから、チェア、テーブル、キャビネットなど屋内家具として世界中で使用されるようになりましたが、デンマークなどの北欧モダン家具デザイナーや工房は好んでチークを使用しました。

チーク材の変色

多くの木材と同じようにチーク材も太陽光線中の紫外線に当たることにより変色します。これは木材に含まれるフェノール性物質が、紫外線のエネルギーによって着色物質に変化したり、可視光を吸収しないような物質を生じるためです。チーク家具を屋外で使用すると1ヶ月くらいすると自然木特有のハネーブラウン色が薄くなり始め、6ヶ月ほどでシルバーがかった灰色へと変化します。オイル仕上げをしたチーク家具は未使用時は濃い茶褐色ですが、屋外での使用を開始すると徐々に色が薄くなり始め最終的には無着色のチーク家具と同じくシルバーがかった灰色へと変化します。しかしこれは表面色の変色だけであり、腐食しているわけではないのでチーク材の強度や耐久性には変わりはありません。

チークは木の組織にオイル分を豊富に含みますので、新しい家具の木の表面は非常になめらかでしっとりとした肌合いですが、屋外で使用し日光や雨に当たり表面色が変色するのとともに木の表面がザラッとした肌合いになることがあります。これはチークの表面のオイルが蒸発したためですが、内部には十分なオイルを含んでいますので特別のお手入れは不要です。

黒い色の変色がスポット状に現れた場合はその内部組織が湿潤になり、紫外線により変質したオイルを栄養源にするカビ等のバクテリアが繁殖しつつあり、放置すると全面的に黒灰色に変色する可能性があります。黒色変色は通常のチークの健全な変色ではありませんので、ゴールデンチーク・クリーナー、ゴールデンチーク・プロテクター等でお手入れすることをおすすめします。

チーク家具のお手入れ

チーク家具は雨や太陽光などにさらされる屋外での過酷な環境にも耐え、腐食やそり、割れが起こりにくいので特別の表面処理は通常必要ありません。汚れやほこりが沈着しないようにぬれ雑巾でふき取って下さい。特にテーブルは食物の脂肪分が付いたり、コーヒーや赤ワインのような濃い色の飲み物がこぼれたりすることがありますので、その場合は直ちにふき取って下さい。放置をすると木材の中の組織に入り込みシミになることがあります。

ダークな色合いのオイル仕上げにするか、ナチュラルな仕上げにするかはお使いになる方の好みですが、どちらの場合も屋外に放置すると時間とともに表面の変色が始まり、最終的にはシルバーがかった灰色になります。

オイル仕上げのダークな色合いを維持したい、また一旦変色をしたチーク家具を当初の色調に復元したい場合はチーク家具専用お手入れ用品(オランダ ゴールデンケア社製)をご使用下さい。

経年により表面の肌合いが滑らかさを失いざらついた状態になりますが、チークの耐久性能には変化はありません。もし当初のような滑らかな肌合いを復元したい場合はサンドペーパーで表面を磨き取ります。このとき電動サンダーで強く磨きますと摩擦熱で表面に黒色のシミをつける事がありますので手作業でする事をお勧めします。

ゴールデンチーク・クリーナー

シルバーグレーや黒褐色に変色したチークを元通りのハネーブラウン色に戻したい時はクリーナーを使用します。クリーナーは紫外線により変質したチーク表面の薄膜層を溶けて剥離しやすい状態にしますので、ブラシで変色層を取り去り、水洗いして乾燥させると当初のチークの色調が蘇ります。

ゴールデンチーク・プロテクター

プロテクターはチーク本来の自然な暖かいハネーブラウン色を長期間に渡り保持し、チーク家具が太陽光線によりシルバーグレー色になるのを防ぎます。通常のチークオイルで仕上げられた家具は屋外で暴露されると通常2-3ヶ月で白っぽく変色し、当初の色調を保つ為には1ヶ月ごとにチークオイルを塗布する必要がありましたが、プロテクターは6ヶ月ごとの塗布で当初の色調を保持します。

ゴールデンチーク・パチナイザー

パチナイザーは美しく変色したチークのシルバーグレー色を長期間保ち、カビの発生による黒色変化やコケの発生による緑色変化を防ぎます。パチナイザーは数種類配合された水溶性ポリマーでほこりや水気をはじき、その後のお手入れの手数を省き、約2年間効果を持続します。

カレンダー
  • 今日
  • 定休日
  • 夏季・冬季休暇

土日祝日は弊社定休日となっておりますので、お問合せに関するお返事は翌営業日以降となります。
あらかじめご了承願います。

ページトップへ